「医療は限界 五輪やめて! もうカンベン オリンピックむり!」、窓にそう掲げて話題になった立川相互病院(東京都立川市)。最近、「院長 憤怒」の文字が加わった。緊急事態宣言下でオリンピックが強行され、東京都の1日当たりの新型コロナウイルス感染者は4000人を突破。感染拡大に歯止めがかからない中、コロナ感染症と戦い続ける同病院を訪ねると、五輪開幕の翌日から急速に病床が逼迫(ひっぱく)しているという。黒木啓文副院長が語った「憤怒」の理由とは――。【上東麻子/デジタル報道センター】
五輪開催翌日から病床が逼迫
――東京都の1日当たりの感染者は4000人を超え、全国でも3日連続で1万人を超えて感染拡大が止まりません。病院の現状を教えてください。
◆昨年4月から今年7月までに349人のコロナ患者を受け入れていますが、7月中ごろから急増しました。7月はコロナだけの入院患者が57人で、最多だった昨年12月の49人を上回りました。東京五輪が開幕した翌日の7月24日から、23床あるコロナ病床はずっと満床状態で、8月3日から15床増やしました。2人出ればその日に2人入ってくるペースです。ベッドがない分はお断りせざるを得ない状況が続いています。
患者の年代は20代、30代が多く、50代まで。デルタ株も増えており、重症になる方は急激に悪化します。現在、気管挿管して呼吸管理している方が1人、さらに危ない方が1人。人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を使える病院に送ろうとしましたが、満床で断られています。当…
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