過労で静養していた東京都の小池百合子知事が2日、定例記者会見を開き、東京五輪・パラリンピック大会について「新型コロナウイルスの感染状況を注視しながら、無観客も軸として考えていく必要がある」と述べた。コロナ検査は陰性だったと明かし、「毎日迫り来る新しい事象を抱える中で、体力が十分でなかった。『これ以上続けるのは難しい』と判断した」と振り返った。(小倉貞俊)
6月22日に入院して以来、10日ぶりの登庁。30日に退院していたが、医師の判断でテレワークを続け、この日の会見も当初は中止の予定だった。普段は立ったままだが着席で行い、時折せき込む場面も。「都にとって今ほど重要な時期はない。どこかでバタッと倒れるかもしれないが、それも本望だと思ってやり抜く」と話した。
都内は2日の新規感染者が660人に上り、直近7日間の平均は537・1人に上昇して政府の対策分科会が示すステージ4(爆発的感染拡大)の水準が続く。小池知事は「感染状況は予断を許さない。大会を安全に開催するということは都民の命、健康を守ること」と強調した。
4日に投開票が迫る都議選では、自身が特別顧問を務める都民ファーストの会について「当然ながら頑張ってもらいたい。(候補の)ポスターやチラシに散々出ているし、エールを送っている」とした。
今回の都議選で、特定政党への明確な支援の意思を初めて語ったが、実際に応援演説などに入るかどうかは触れなかった。
東京大会の観客を巡っては、政府、国際オリンピック委員会(IOC)などの五者協議で上限を「収容定員数の50%以内、最大1万人」と決定。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令された際には、無観客を含めて改めて検討するとし、菅義偉首相は1日に「無観客」の可能性に言及、公明党の山口那津男代表も同様の見解を示した。
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