東京都の新型コロナウイルスのモニタリング会議が29日あり、現状のペースで感染拡大が続いた場合、直近1週間平均の新規感染者数は、東京五輪終了後の8月11日には1日当たり約4532人に達するとの試算が報告された。都内の感染者は2日連続で最多を更新し、3000人台を突破しているが、さらに悪化する懸念がある。大曲貴夫・国際感染症センター長は、「これまで経験したことのない爆発的な感染拡大に向かっている。現在の新規陽性者の増加比が継続することは早急に回避しなければならない」と訴えた。
報告によると、新規感染者数(1週間当たり)は7月20日時点の約1170人から、28日時点では約1936人と大幅に増加。このままの増加比が継続すると、1週間後の五輪終盤の8月4日には1日当たり2962人と「通常の医療も含めた医療体制がひっ迫した第3波のピーク時を大きく上回る」とし、8月11日には同4532人となり「医療提供体制が危機に瀕するので早急に回避しなければならない」と訴えた。
東京都医師会の猪口正孝副会長は、現時点の都内の医療提供体制について、約1カ月前から入院患者数が倍増したことに触れ「逼迫は始まっています。真っただ中と言ってもいいような状況」と報告した。五輪開会式前後の22~25日の4連休に関しては、「特に連休中の入院調整は極めて厳しく、翌日以降の調整に繰り越し、自宅待機を余儀なくされる事例が多数生じました」と言及。入院調整が難しい状況は連休後も続いており、今後さらに難航することが予想されるという。
PCR検査などの陽性率は16.9%で、1週間前の10.2%から大幅に上昇。猪口氏は、検査を受けておらず、行政が把握できていない感染者が増えている恐れを指摘し「発熱やせき、たん、倦怠感などの症状がある場合は、かかりつけ医に電話相談するなど、早期にPCR検査を受ける必要がある」とした。
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