乗客1人の新型コロナウイルスへの感染が確認された国内最大のクルーズ船「飛鳥2」は、クルーズを中止して1日午前、横浜港に引き返して来て、着岸しました。このあと、感染者と家族の2人は都内で自主的な隔離をするほか、症状がないほかの乗客はそのまま下船することになっています。
クルーズ船「飛鳥2」は30日午後、東北の沖合を航行していましたが、乗客の都内に住む60代の男性1人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたため、青森や北海道をめぐる予定だったクルーズを中止し、出港した横浜港に引き返して来ました。
船は1日午前、横浜港の沖合に姿を見せたあと、速度を落として大桟橋のターミナルに近づき、午前11時40分ころ着岸しました。
感染が確認された男性は軽症で、濃厚接触者の家族1人は船内で行われた検査で陰性が確認されていますが、飛鳥2を運航する郵船クルーズによりますと、2人は、このあと都内に向かい、自主的な隔離をする予定だということです。
また、乗客およそ300人の中にほかに症状がある人はいないということで、そのまま下船することになっています。
去年11月に国内での運航が再開されて以降、クルーズ船の乗客の感染が確認されたのは初めてで、横浜市は、感染予防のガイドラインが今のままでいいのかどうか再度、関係者での協議が必要だという考えを示しています。
運航会社社長「ダイヤモンド・プリンセスの反省点生かせた」
今回のクルーズを企画した郵船クルーズの坂本深社長は1日午前、横浜港で報道陣の取材に応じ「変異株の増加など感染が拡大する中、これまで以上の対策を行うことで対応しようとしてきたが、残念ながら1人のお客様に感染が確認された。多くのお客様にご迷惑をおかけすることになり、大変申し訳ない」と述べ陳謝しました。
また、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置を受けて、乗船の1週間前の検査に加えて乗船時にも検査を行うなど対策を取ってきたことを説明し「今回の強化した検査で感染の広がりを未然に防ぐことができ、ダイヤモンド・プリンセスの反省点を生かすことができた。今回はお客様が無事に帰って来ることができたことをありがたく思っている」と述べました。
からの記事と詳細 ( 「飛鳥2」横浜港に着岸 感染者は自主隔離 他の乗客は下船へ - NHK NEWS WEB )
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