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Sunday, March 28, 2021

スエズ運河で座礁のコンテナ船、わずかに移動-撤去なお困難 - ブルームバーグ

スエズ運河で座礁し船舶の往来を妨げている巨大コンテナ船を浮上させる新たな試みが、28日に行われる可能性がある。

  27日には、全長400メートルの「エバーギブン」をタグボートが29メートル動かすことに成功し、しゅんせつ船がプロペラを運河底の砂地から掘り出した。当局者は浮上させられる時期の見通しについてコメントを控え、作業は依然として「困難だ」と述べている。

  スエズ運河遮断で、新型コロナウイルス流行に伴う電子商取引ブームによって既に負荷が高まっている世界のサプライチェーンがさらに打撃を受けた。APモラー・マースクなど海運会社は船舶を迂回(うかい)させている。通常は世界の海運貨物の12%がスエズ運河を経由する。

  開通を待つ船の数も増え、ブルームバーグがまとめたデータによると、ロンドン時間27日午前の段階では429隻が待機。座礁直後の100隻から増えている。

  ムーディーズ・インベスターズ・サービスのダニエル・ハーリッド氏らアナリストは、世界的なコンテナ船の需給逼迫(ひっぱく)などでサプライチェーンは外的ショックに対して脆弱(ぜいじゃく)になっているとして、座礁事故の「タイミングは最悪」だと指摘している。

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  また、エバーギブンの積み荷にかけられている 保険の請求額は数百万ドルに上る可能性がある。海運業界や商品事業などあらゆる当事者からの請求が見込まれる。

原題:
Progress Made in Moving Ship, More Vessels Diverted: Suez Update(抜粋)

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