信じられない急変
「おれ、肺炎かな……」。これが立憲民主党の羽田雄一郎参院幹事長の最後の言葉だったという。羽田さんは発熱からわずか3日後の昨年12月27日に亡くなった。旧国民民主党から合流した羽田さんは新立憲民主党の中にあって、その温和な人柄から党内融和に欠かせないキーマンだと思っていた。無所属の人にも声をかけて非自民のまとまりを作ろうと尽力されるなど、惜しい人材をなくした。あまりにも突然で、信じられず、残念でならない。
羽田さんの急死は、新型コロナウイルスによる感染症がいかに恐ろしいかを物語る。私はおそらく、生前の羽田さんに最後に会った国会議員だろう。23日開催の党長野県連の会議で同席し、その帰りには偶然にも同じ新幹線に乗り合わせた。特段、変わった様子もなく、東京駅で手を振って別れたばかりだった。
羽田さんは同日、知人からPCR検査で陽性だったとの連絡を受け、翌24日に参院の医務室に連絡しPCR検査を行う病院リストを受け取った。このリストの病院のひとつに連絡したが「今日の検査は無理だ」と断られている。最初に発熱があったのは、この日の深夜だ。しかし、翌日の朝は平熱に戻り、「昨晩の熱は何だったんだろう」と周囲に漏らしたという。
ただ、検査はしようと、リストにあった医療機関にネットを通して最短でできる27日に検査の予約をとった。25日深夜に再び発熱。26日も熱が続き、自宅で療養した。その間、東京都の発熱相談センターに連絡し、翌日に検査予約が取れているのであれば、そこで検査を受けるように言われたという。そして27日。…
からの記事と詳細 ( 羽田議員急死の警鐘 切実な検査態勢の戦略的強化 | | 杉尾秀哉 - 毎日新聞 )
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