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Wednesday, June 17, 2020

トランプ氏、習氏に選挙支援要請か ボルトン氏暴露本 - 日本経済新聞

トランプ米大統領は側近に「フィンランドはロシアの一部ではないのか」と尋ねたという=AP

トランプ米大統領は側近に「フィンランドはロシアの一部ではないのか」と尋ねたという=AP

【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領が2019年に中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談した際に大統領再選を果たす目的で農産品の大量購入を迫ったことが17日、分かった。大統領権限を使って外国勢力に選挙介入を促したとして、野党・民主党が反発を強めそうだ。

ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)が出版を予定している政権内の内幕をつづった暴露本の内容を複数の米メディアが17日、報じた。暴露本は500ページ以上に及ぶ。司法省は16日に中身に機密情報が含まれているとして出版の差し止めを求めた経緯があり、暴露本の内容にトランプ氏が不満を募らせる公算が大きい。

ボルトン氏によるとトランプ氏は19年6月に習氏と一対一で会談。習氏が米国内の中国に批判的なグループに不満を漏らすと、トランプ氏は習氏が民主党を念頭に置いていると解釈。「民主党は中国に大きな敵意を持っている」と伝えた。直後に20年11月の大統領選に話を切り替え、中国が大豆や小麦の購入を増やすことが自身の再選に追い風になるとの見方を提示。再選を確実にするため習氏に協力を頼み込むような場面もあった。

さらに習氏が新疆ウイグル自治区で建設しているウイグル族などを対象とした収容施設の正当性を主張すると、トランプ氏は「施設の建設を進めた方がいい」と応じた。トランプ政権や議会は公式には施設で多数のウイグル族が不当に拘束されていると非難し、早期開放を中国に求めてきた。暴露本の内容が事実であればトランプ氏は正反対の主張をしたことになる。

強権的な指導者とのやり取りでは危うい言動も改めて浮き彫りになった。トルコのエルドアン大統領が米検察から捜査を受けているトルコ企業は無実だとのメモをトランプ氏に渡した。トランプ氏は「私がこの問題に対応する」と強調。「あの検察はオバマ(前大統領)に近い人たちだ。私の味方に代われば問題は解決する」と指摘し、司法介入を辞さない構えを見せた。

ロシアのプーチン大統領は電話で、米国が支援するベネズエラ野党指導者のグアイド氏は、トランプ氏が16年の大統領選を争ったクリントン元国務長官のような存在だと批判し、マドゥロ大統領の支持を求めた。トランプ氏は「おおむね納得した様子」だったという。トランプ政権は強権的なマドゥロ氏に強力な経済制裁を科しており本来は対立関係にある。

大統領としての資質を疑わせる発言も明らかになった。トランプ氏は側近に対して「フィンランドはロシアの一部ではないのか」と尋ねたことがあったという。英国のメイ前首相との会話で「英国は核保有国」との言及があるとトランプ氏が話を遮って「英国も核兵器を持っているのか」と尋ねた。ボルトン氏は「あれは冗談の質問ではなかった」と回顧している。

トランプ氏の側近であるポンペオ国務長官もトランプ氏に批判的な発言をしているという。18年にシンガポールで開いた史上初の米朝首脳会談の最中にポンペオ氏はトランプ氏の発言に関して「でたらめばかりだ」と記したメモをボルトン氏に渡した。北朝鮮外交について「成功確率はゼロだ」と断じたこともあったという。

米大統領選

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