兵庫県の斎藤元彦知事らを告発する文書を作成した元西播磨県民局長の男性(60)が死亡したことを受け、県職員労働組合(県職労、約4千人)は9日までに、斎藤知事に辞職を求める申し入れ書を提出する方針を固めた。公務員の労働組合が、選挙で選ばれた首長に辞職を要求するのは極めて異例。10日午前にも片山安孝副知事に手渡す。
県職労の土取節夫中央執行委員長は「内部告発者が守られなかった。同僚が死亡したのは痛恨の極みで、看過できない。議論はあったが県職員の思いとして、知事の辞職という重い決断を求めていく」と話している。
男性は3月中旬に斎藤知事による職員へのパワハラなど7項目の疑惑を記した匿名文書を作成し、報道機関などに配布。今月19日に開かれる県議会の調査特別委員会(百条委員会)に出席し、文書内容の真偽について尋問を受ける予定だったが、7日夜に姫路市内で亡くなっているのが見つかった。自死とみられる。関係者によると、尋問に際し「プライバシーに配慮してほしい」と要望し、不安を漏らしていたという。
県職労には、病院局などを含め職員の約4割が加入。問題の発覚後、県が「文書は誹謗中傷に当たる」などとして男性を停職3カ月の懲戒処分にした際には、「現場で職員の動揺が広がっている」として、ハラスメントの一掃などを求める申し入れ書を県職員局に提出している。
一方、斎藤知事は8日夜の報道陣の取材に「県庁を立て直していくのが私の仕事だ」と話し、辞職を否定している。(前川茂之)
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