「理事長がやると言ったら、白も黒になる。理事長が決めたことがすべて」
昨年5月、福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校が開催したバーベキュー大会で、学生4人が死傷した事故。第三者調査委員会(委員長=中馬充子・西南学院大教授)が4日公表した調査報告書で明らかになったのは、「古賀英次理事長に危険性を進言できる職員がいない」という閉塞的な職場環境だった。
報告書によると、事故は、火が弱いバーベキューコンロを担当していた職員が、コンロに1リットルの消毒用アルコールを注ぎ、爆発的炎上が起きたことで発生した。「早く火をつけないとという焦り(があった)」「理事長から怒られるのがいやだった」というこの職員は、最初は危ないと思っていた行為に、なぜ及んだのか。報告書から時系列でたどる。
午後0時51分、学生ら囲むコンロが爆発的炎上 そのとき何が
◆事故前日(2023年5月23日)
朝:理事長が火起こしにアルコールを使うことを思いつく(理事長は「(弱火だったり、長時間になったりすることによる)熱中症、食中毒を心配していた」と説明)
昼:理事長がベランダでアルコールに新聞紙を湿らせて実験(理事長は「爆発せずにスムーズに火が付いた」と説明)
夕:会場でアルコールを着火剤に湿らせ火をつける安全確認を行う
◆事故当日(24日)
朝礼時:理事長が「火起こしの準備で着火剤にアルコールをかける」と説明(学園長は「理事長は厳しさがあり、結果的に今までは成功していたので、多分大丈夫だろうということだったと思う」と証言)
午後0時8分:理事長と職員が12台のコンロの炭の上からアルコールをかけて回り、副理事長とともに火をつける
同14分:理事長が火力が弱い…
からの記事と詳細 ( 火にアルコール 「理事長に怒られたくない」で起きたBBQ事故:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル )
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