【テヘラン=吉形祐司】ヘリコプター墜落事故で死亡したイランのエブラヒム・ライシ大統領ら8人の葬儀が22日、首都テヘラン中心部のテヘラン大学で行われた。最高指導者のアリ・ハメネイ師が国旗で覆われたひつぎの前で祈りをささげた後、ひつぎを乗せた車両が市内の目抜き通りを進み、詰めかけた群衆が見送った。
葬儀には国会議長や司法府長官らのほか、イスラエルと戦闘を続けるイスラム主義組織ハマスの最高幹部イスマイル・ハニヤ氏や、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの幹部らも参列した。反米・反イスラエル勢力を支持したライシ師を象徴する葬儀となった。
会社員女性のレイラ・バゲリさん(45)は「私は支持者ではないが、善隣外交でサウジアラビアへのメッカ巡礼も可能になった」とライシ師の死を惜しんだ。ライシ師の遺体は23日、出身地の北東部マシャドで埋葬される。
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