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Saturday, February 24, 2024

ウクライナ逃れ2年…日本語覚えた19歳はIT企業で、英語堪能の女性は海運会社で働きながら平和願う - 読売新聞オンライン

 ロシアによるウクライナ侵略から24日で2年となったが、戦火は今なお続く。祖国に戻れず、避難先の日本で職を見つけて活路を切り開くウクライナ人たちは、一日も早く平和が訪れることを願っている。(畑武尊)

 学習アプリを制作するIT企業「モノグサ」(東京)で働くマクシム・ハイチェンコさん(19)は1月、日本語能力試験の最上級の1級(N1)に合格した。「仕事を続けるうち、自然に身についた」。滑らかな日本語ではにかんだ。

 南部ミコライウ州出身。首都キーウにある国立航空大サイバーセキュリティー学部の1年生だった17歳のときにロシアによる侵略が始まった。

 もともとアニメが好きで日本に憧れていた。戦争から逃れるため、日本に避難する道を選び、2022年5月下旬に来日した。

 東京都葛飾区で暮らしながら、生活費を稼ぐためコーヒーチェーン店でアルバイトを始めた。モノグサがITに明るい人材を募集していることを知って応募。プログラミングやシステム構築の能力を買われ、同8月にインターンとして採用された。

 ハイチェンコさんが手がけたのは、避難してきたウクライナ人向けの日本語学習アプリ。スマートフォンを使い、平仮名や片仮名、漢字の書き取りや、単語の意味を覚えられる仕組みだ。

 当初は週2回の勤務で、「社員たちの会話の半分も理解できなかった」。日本語学校に通い、仕事の合間に社員間のコミュニケーションを図るボードゲームをしているうちに日本語能力は飛躍的に向上した。

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