[東京 13日 ロイター] - 林芳正官房長官は13日午後の会見で、松野博一・前官房長官が昨年12月1日から退任直前までの間に4660万円の官房機密費(内閣官房報償費)を支出していたと説明した。その上で、適切に執行されたとの見解を示した。
官房機密費のうち、政策の円滑かつ効果的推進のため官房長官の判断で機動的に使用することが必要な「政策推進費」は支出先が一律に官房長官となっており、林官房長官は「私に引き継がれるまでの間に4660万円が使用された」と説明した。
その上で「内閣官房報償費は国の機密保持上、使途を明らかにすることは適当でない性格の経費として使用されてきており、個別具体的な使途については、回答を一切差し控えてきている」と従来からの立場を繰り返した。
同時に「内閣報償費の責任者である官房長官の判断の下に、適切に執行されたものと認識している」と述べた。
また、4660万円の規模に関しては、前年同月や前月と比べて「大きく異なるものではない」と指摘した。
田巻一彦
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