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Wednesday, December 20, 2023

歌舞伎町で「路上売春」、9月~12月中旬に95人逮捕 7割が20代 - 毎日新聞

大久保公園(左側)の周囲を巡回する2人組の警察官=東京都新宿区で2023年7月、春増翔太撮影 拡大
大久保公園(左側)の周囲を巡回する2人組の警察官=東京都新宿区で2023年7月、春増翔太撮影

 東京・歌舞伎町(新宿区)の大久保公園周辺で路上に立って買春客を待つ女性たちについて、警視庁保安課は20日、取り締まりを強化している9月~12月中旬の3カ月半で95人を売春防止法違反(客待ち)容疑で逮捕したと公表した。2023年の検挙者数としてはこの時点で計140人に上り、前年1年間(51人)の3倍近くに達している。

 保安課によると、この3カ月半で逮捕された17~56歳の95人のうち、20代が68人で約7割を占めた。10代も3人いた。警視庁が売春をする理由を尋ねたところ、ホストクラブや男性従業員が接客する「コンセプトカフェ」での遊興費を稼ぐ目的が38人と4割で、ツケ払いの「売掛金」の返済のために売春を始めた女性も複数いたという。

 このうち、20代の女性は警視庁の聴取に「出会い系アプリでホストと知り合い、連日通い詰めて売掛金を作った」と説明。支払いのため客待ち行為や性風俗店勤務をするようになった。22年に逮捕されたが、その後も大久保公園周辺で客待ちを続け、取り締まり強化中の9月以降に再び逮捕されたという。

 また23年に逮捕された140人のうち、95人は都内在住か都内のホテルなどを生活拠点にしていた。一方、大阪、福岡など関東圏以外から来た女性もいた。初めての逮捕は117人だった。

 警視庁は取り締まりに加え、女性への声かけや買春する男性への注意喚起も実施している。逮捕された女性のうち16人については、生活困窮が理由だったとして、自治体の福祉事務所などを紹介した。

 ただ9月以降、大久保公園周辺で客待ち行為をする女性は徐々に減っているといい、保安課は「引き続き売春を助長するような犯罪も取り締まる」としている。

 警視庁は客待ち行為の取り締まり強化の一方、歌舞伎町のホストクラブやコンセプトカフェについても風営法などに違反する営業がないか、15日夜に一斉の立ち入りを実施した。19日に結果を公表し、調査した202店のうち、7割を超える145店で、価格を明示しないで酒類を販売する料金表示義務違反など風営法に違反する行為が確認されたと明らかにした。【加藤昌平】

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