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Thursday, September 7, 2023

山陽道復旧の見通し立たず…乗り捨てられた車が燃え広がり、トンネル内は400度超の高温に - 読売新聞オンライン

 兵庫県赤穂市と相生市にまたがる山陽自動車道下り線の尼子山トンネルで5日未明、大型トラックから出火する火災があり、後続車にも次々と延焼し、約40時間にわたって燃え続けた。計23台が焼損し、トンネル内部の設備にも大きな被害が出たため、周辺区間で上下線とも通行止めとなっている。西日本高速道路は「復旧の見通しは立っていない」としており、中国道や一般道への 迂回うかい を呼び掛けている。(長野祐気)

 兵庫県警高速隊や西はりま消防組合によると、尼子山トンネル(592メートル)を走行中の大型トラックから出火したのは5日午前1時頃。運転手は車を止めて避難し無事だったが、後続車両が相次ぎ追突事故を起こすなどして計4人が重軽傷を負った。

 乗り捨てられた車に燃え広がったことで炎は勢いを増し、トンネル内は400度を超える高温に。内壁のコンクリートは剥がれ落ち、照明や表示板、ケーブルなどの設備に被害が出た。煙を吸うなどして、事故とは別に4人が気分不良などを訴えた。

 激しい燃焼による高温に加え、煙が充満するトンネル内部では思うように消火活動ができず、関係者は「外側からの放水にとどまらざるを得なかった」と振り返る。内部の温度が下がるのを待って消火を進め、出火から1日半以上が経過した6日午後5時半にようやく鎮火にいたった。

 長時間にわたる火災によって、トンネルが崩落する危険性も出てきているといい、西日本高速道路は7日朝から構造物の安全確認を行う予定にしていたが、一酸化炭素が充満していることから断念した。

 山陽道の播磨ジャンクション―赤穂インターチェンジでは通行止めが続いている。一日500台が山陽道を利用するという物流大手「佐川急便」は、迂回によって輸送時間が1時間程度増えると見ており、「ドライバーの労務時間が長くなる。影響は大きい」とする。

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