バイデン米大統領が中国の経済問題を「爆発するのを待っている時限爆弾」と評したことについて、ホワイトハウスは11日、大統領が中国に対するレトリックを厳しくしたとの見方を退けた。バイデン氏の発言は中国当局に対する米国の批判的な姿勢と整合的だとしている。
米国家安全保障会議（ＮＳＣ）のカービー戦略広報調整官は「大統領は中国が国内で抱えている課題について言及している。その一部は経済面であり、いくつかは社会的な面、文化的な面だ」と記者団に述べた。
カービー氏は、米国が「言葉遣いを辛辣（しんらつ）にした」といった見方に反論したかったと発言。
米国は自国や同盟国、パートナー国の最善の利益になると信じる時や場所で「中国を押し戻すことについて、非常に一貫した姿勢を取ってきた」とし、「中国が近隣国・地域だけでなく、世界中の国に対して取る行動や威嚇、威圧に関しては、われわれは目にした通りのことを言うのを決して避けていない」と述べた。
バイデン大統領は10日、中国共産党の指導者を「悪い人々」と呼ぶなどした。発言内容には中国経済について不正確な点も含まれていた。
バイデン大統領、中国の経済問題は「時限爆弾」－辛辣な発言再び (1)
カービー氏は、昨年11月にインドネシアのバリ島で行われた米中首脳会談で、両首脳は米中関係を責任あるやり方で管理する必要性で合意したとし、「われわれが採りたいアプローチについて何ら変更はない」と付け加えた。
原題： White House Downplays Biden ‘Ticking Time Bomb’ Remark on China（抜粋）
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