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Wednesday, June 7, 2023

「異常がある胚を移植され流産した」…横浜市の夫婦、不妊治療クリニックに賠償求め提訴 - 読売新聞オンライン

 不妊治療の体外受精で異常がある胚(受精卵)を誤って移植されて流産したとして、横浜市内の夫婦(40歳代)が7日、大阪市北区の不妊治療専門クリニックと医師に慰謝料や治療費など1010万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。

 訴状によると、妻は2019年10月、同クリニックで、受精卵を培養して凍結した胚の移植を受けた。妊娠したが、翌月に流産。治療を継続中の20年6月、移植された胚に異常があったことに気づいた。胚の状態を調べる検査会社の記録を確認したところ、保管されていた六つの胚のうち、「流産しやすい」との結果が出ていた胚が移植されていたという。

 夫婦側は、クリニック側がミスを認めて謝罪した一方、治療の継続を拒否するなどしたため、被害の重大さの認識に欠けるとして、提訴に踏み切った。

 夫婦は別の医療機関で治療を続け、21年7月に第1子を授かった。妻は「本来しなくて済んだはずの流産による悲しみや絶望感が消えない」とコメントした。

 クリニックは「訴状を見ていないのでコメントできない」とした。

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