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Wednesday, April 26, 2023

自転車死亡事故の半数は「頭に致命傷」、うち96%はヘルメットかぶらず - 読売新聞オンライン

 昨年までの5年間に自転車の事故で頭部に致命傷を負って死亡した1116人のうち、96%(1071人)はヘルメットをかぶっていなかったことが警察庁のまとめでわかった。4月1日から自転車に乗る全ての人のヘルメット着用が努力義務化されており、全国の警察が春の全国交通安全運動(5月11~20日)などで着用を呼びかける。

 警察庁によると、2018~22年に自転車事故で死亡した人は2005人で、半数以上の1116人は頭部が致命傷。このうちヘルメットを着用していたのは43人だけだった。

 「密」を避けるコロナ禍で自転車を利用する人は多く、自転車の事故も増えている。交通事故全体の件数は近年、減少傾向で、昨年は約30万件だったが、自転車事故は20年から2年連続で増加し、昨年は6万9985件に上った。

 全交通事故に占める自転車事故の割合は、16年から上昇が続いており、昨年は23・3%だった。

 道路交通法では従来、13歳未満の児童へのヘルメット着用を保護者の努力義務としてきた。だが、多発する事故の状況を踏まえ、4月1日施行の改正道交法で、努力義務の対象が全ての利用者に拡大された。

 5月の春の全国交通安全運動でも初めて自転車のヘルメット着用の徹底が重点項目とされている。警察庁幹部は「自分はもちろん、周りの人にも着用を呼びかけ、大切な人の命を守ってほしい」と話している。

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