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Tuesday, April 25, 2023

スーダンで「公衆衛生研究所占拠」、病原体の流出懸念…停戦合意後も戦闘続く - 読売新聞オンライン

 【ヨハネスブルク=深沢亮爾、ジュネーブ=森井雄一】国軍と準軍事組織「即応支援部隊」(RSF)の戦闘が続くアフリカ北東部スーダンで25日午前0時(日本時間午前7時)から72時間の停戦に合意したことを受け、外国人の退避が進んでいる。一方、首都ハルツームでは、国立公衆衛生研究所が戦闘に巻き込まれ、病原体などが外部に流出する生物災害の危機が高まっている。

 AFP通信は25日、停戦合意後も国軍の空爆が確認されたと報じた。ただ、戦闘は小規模で、ハルツームから避難する市民や外国人が相次いでいるという。

 英政府は25日、スーダンに残る自国民らの退避支援を開始した。英民放スカイニュースによると、第1便の軍用機はハルツームの北約30キロ・メートルにある飛行場を離陸し、約40人を地中海のキプロスまで運んだ。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)は25日、ハルツームを中心に食料や水、医薬品の不足が「極めて差し迫っている」と警告した。

 一方、世界保健機関(WHO)は25日、ハルツームの国立公衆衛生研究所が占拠されたと発表した。

 WHOによると、研究所にはコレラやはしかなどの病原体などが保管されているが、安全に管理できない状態に陥っているという。国軍とRSFのどちらが占拠したかは明らかにしていない。スーダンではこれまでに医療施設14件が攻撃を受け、8人が死亡した。

 WHOによると、24日現在の戦闘による死者は少なくとも459人、負傷者は4072人に上る。

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