北朝鮮、金総書記は核兵器保有拡大打ち出す－１日も弾道ミサイル発射 - ブルームバーグ

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は2023年の政策として、核兵器保有の拡大を打ち出した。米韓の敵対的行為に対抗するとしており、非核化交渉再開の余地はほとんど見えない。

　　金総書記は１週間近く開かれていた党中央委員会総会の最後に演説。米韓両国が北朝鮮に照準を定めており、核兵器をさらに生産する必要性が高まったと主張した。国営朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）が１日伝えた。

　　それによると金総書記は韓国を「かいらい勢力」と呼び、同国が戦争準備を吹聴しているとして、北朝鮮における「戦略核兵器の大量生産の重要性と必要性が浮き彫りとなり、核兵器保有の飛躍的拡大が求められる」と述べた。また、同国初の軍事衛星を打ち上げるほか、新たな大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）システムを開発するとも続けた。核弾頭を搭載し、米本土を射程の範囲とする可能性がある。

　　金総書記は「北朝鮮を明確に標的とする米国および他の敵対勢力による懸念すべき軍事動向に対応するため、わが国の主権と安全保障、基本的利益を完全に保証する軍事力を圧倒的に高める取り組みの倍増が現状下で求められている」と語ったという。

　　北朝鮮は2022年に弾道ミサイル70発余りを発射するなど、国際的緊張を高めている。同年12月31日には３発を、今年１月１日早朝にさらに１発を発射した。

　　一方、金総書記は軍指導部を入れ替えた。ＫＣＮＡが１日報じたもので、李永吉国防相が朝鮮労働党軍事委員会副委員長に任命され、李氏の後任には強純男氏が就く。同副委員長は朴正天氏が務めていた。変更の詳細には触れていない。

 

Kim Jong Un's Missile Program

Types of ballistic missiles tested by the North Korean leader

Sources: South Korean Defense Ministry, Center of Nonproliferation Studies

原題： Kim Jong Un Pledges Nuclear Buildup to Take On US, South Korea、 North Korea Fires Ballistic Missile as Kim Leads Major Meeting、 North Korea Reorganizes Leadership as Kim Vows More Nuclear Arms（抜粋）

(関連記事の囲みの後に軍指導部入れ替えに関する情報を追加して更新します)

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