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Sunday, October 9, 2022

コロナワクチンに応用されたmRNA研究に貢献 古市泰宏さんが死去:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

  • アピタル

 新型コロナウイルスワクチンにも応用される、mRNAの研究で知られた新潟薬科大客員教授の古市泰宏(ふるいち・やすひろ)さんが8日、神奈川県鎌倉市の自宅で死去した。81歳だった。家族によると、膵臓(すいぞう)がんを患い療養中だった。葬儀は10日に近親者で営む。喪主は妻郁子さん。大学によると、後日お別れの会を予定しているという。

 古市さんは1940年生まれ。東京大で博士号を取得し、69年から国立遺伝学研究所(遺伝研)に在籍した。74年には米ロシュ分子生物学研究所に留学した。

 遺伝研在籍中、生物の遺伝情報を写し取った「mRNA」の一端に「キャップ」と呼ばれる特殊な構造があることを発見。留学先のロシュ研究所で詳細に分析し、75年に論文が発表された。

 mRNAはそのままだと分解されやすいが、キャップがあると分解されにくくなることなどが解明された。新型コロナmRNAワクチンにも、「キャップ」がついたmRNAが使われている。

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