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Wednesday, September 21, 2022

福岡 5歳男児餓死裁判 「ママ友」に求刑どおり懲役15年の判決 - nhk.or.jp

おととし、福岡県篠栗町で5歳の男の子が餓死した事件で、十分な食事を与えないよう母親に指示したとして保護責任者遺棄致死などの罪に問われた、いわゆる「ママ友」の被告に対し、福岡地方裁判所は、事件を主導したと認定し、懲役15年の判決を言い渡しました。

おととし、篠栗町で、当時5歳だった碇翔士郎くんが餓死した事件では、母親の碇利恵被告(40)に対して、「ママ友」だった赤堀恵美子被告(49)が、十分な食事を与えないよう指示したとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われました。

裁判員裁判で、検察が懲役15年を求刑したのに対し、赤堀被告は「指示はしていません。すべて母親の責任だと思います」などと無罪を主張していました。

21日の判決で、福岡地方裁判所の冨田敦史裁判長は「3人の子どもを愛情深く養育し幸せな家庭生活を送っていた碇被告が、独断専行で子どもに食事を与えずに餓死させる理由は全く見当たらない」と指摘しました。

そして、裁判での赤堀被告の主張は到底信用できないとしたうえで「さまざまなうそを重ねるなどして碇被告の生活全般を支配していた。巧妙かつ悪質な手口で事件を主導したのはほかならぬ赤堀被告で、これだけの罪を犯しながら不合理な弁解を繰り返し、みずからの責任に全く向き合っていない」と述べて、検察の求刑どおり懲役15年を言い渡しました。

被告の様子は

赤堀被告は冒頭、証言台に立って前を向いて主文の言い渡しを聞きました。

その後、座って30分余り続いた判決理由の読み上げを聞いていました。

判決後、赤堀被告の弁護士は報道陣の取材に対し「今後の方針も含めて何も明らかにできません」と述べました。

この事件で、母親の碇被告に対しては、ことし6月、懲役5年の判決が言い渡され、碇被告は控訴しています。

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