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Saturday, August 20, 2022

プーチン氏、ザポリッジャ原発でIAEA視察を受け入れると - BBCニュース

The Zaporizhzhia nuclear plant

画像提供, Reuters

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は19日、ウクライナ南部でロシア軍が掌握するザポリッジャ原子力発電所について、国際原子力機関(IAEA)の視察を受け入れる方針を示した。プーチン氏がフランスのエマニュエル・マクロン大統領と電話で会談後、ロシア政府が発表した。

ロシア政府はプーチン氏とマクロン氏の電話会談後、IAEAによるザポリッジャ原発視察に向けて「必要な支援」の提供にプーチン氏が合意したことを発表した。両大統領は、「現場の状況」把握のため、IAEAの専門家を原発に派遣することの「重要性に留意」したという。

IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は、ロシア政府のこの発表を歓迎し、ザポリッジャ原発視察団の団長を自ら務める意向を示した。

「きわめて不安定で破綻(はたん)しやすいこの状況で、世界最大級の原子力発電所の安全と保安をこれ以上、危険にさらすような新たな行動をとらないようにすることが、欠かせないほど重要だ」と、グロッシ事務局長は述べた。

プーチン大統領がIAEA視察を容認する前には、国連のアントニオ・グテーレス事務総長がBBCに対して、ザポリッジャ原発周辺での軍事行動停止の必要性を述べ、IAEAの視察受け入れをロシア政府に呼びかけていた。

ロシアは原発を軍事基地に転用か

Ukraine
Presentational white space

ウクライナ政府によると、ロシア軍は原発を軍事基地に転用し、軍の装備や兵器を運び込んだほか、兵約500人を駐留させている。ロシア兵たちは原発を「盾」に、ドニプロ川の対岸地域を砲撃しているという。

原発周辺では数週間前から激しい砲撃が繰り返され、ロシアとウクライナの両政府がお互いを非難し合っている。

ロシアは原発の武装解除を拒否

ロシア政府は、ザポリッジャ原発のIAEA視察について歩み寄る姿勢を示しているものの、原発の武装解除については拒否し続けている。

ロシア外務省のイワン・ネチャエフ情報報道部副部長は19日の記者会見で、原発を武装解除すれば、原発はさらに「脆弱(ぜいじゃく)な状態」になると述べた。

他方、ロシア政府は国連安全保障理事会に対して、ウクライナがザポリッジャ原発で計画する「挑発行為」について詳述する書簡を提出した。

ロシアの国連代表部によると、ウクライナは「小規模だと考える事故」を起こして放射性物質を流出させることで、これをロシアによる「原発テロ」だと非難し、言いがかりをつけるつもりだという。

ロシアによるこの書簡は、ロシア軍が兵器を原発敷地内に保管している事実はないと主張。また、原発を攻撃しているのはウクライナ側だという非難を繰り返した。

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