政府は21日、岸田文雄首相が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同日にPCR検査を受けて陽性だった。首相は20日夜から微熱、せきなどの症状があり、首相公邸で療養中という。
首相周辺によると執務は可能なため首相臨時代理は置かない。公務は首相がいる公邸を官邸内とオンラインで結んで指揮する。会食などはとりやめる。
首相は27日からチュニジアで開催予定のアフリカ開発会議(TICAD)への出席や中東を訪問するため、今月下旬に渡航する予定だった。渡航は取りやめ、TICADには林芳正外相が出席する見通し。首相はオンライン形式の参加を検討する。
首相は12日に4回目の新型コロナウイルスワクチンを接種した。15日午後から夏休みをとり、22日から公務に復帰する予定だった。
現時点では30日までを療養期間とする。濃厚接触者は裕子夫人と長男で秘書を務める翔太郎氏で官邸スタッフにはいないという。
日本の首相が新型コロナで陽性反応となったのは初めて。海外ではバイデン米大統領らが陽性と判定された例がある。
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