仙台市は28日、市内の新型コロナウイルス感染者からオミクロン型の新たな派生型ウイルスを検出したと明らかにした。遺伝子解析の結果、これまで主流だった派生型「BA.1」「BA.2」の遺伝子がまざる「組み換え」が起きていた。11日に空港検疫で国内初確認された「XE」とも異なるタイプで、病原性や感染力などの特徴は不明という。
仙台市によると、感染者は3月下旬に発症した。軽症で入院しなかった。海外渡航歴はなく、接触者など周囲からも同じウイルスは検出されていない。市は「(派生型が)広がっていることを疑わせる証拠はない」と説明している。
市が実施した最初の検査ではBA.2の疑いが持たれたが、別の分析でBA.1との結果が出た。国立感染症研究所が解析した結果、組み換えウイルスだと判明した。
国際的に名称が付くなどして分類されたウイルスに同じものはなかった。海外から持ち込まれたか、国内で発生したかなどは不明。感染研がウイルスの特徴を調べている。
感染「第6波」以降、オミクロン型が主流だ。現在も1日平均4万人超が新規感染しているが、病床使用率などはなお余力を残す地域が多い。当初はBA.1が多かったが、厚生労働省の専門家組織は9割がより感染力の高いBA.2に置き換わったと分析している。
11日には海外で報告されているXEが空港検疫で確認された。世界保健機関(WHO)の報告では、BA.2より感染者の増加速度がさらに10%程度高いという。XEもBA.1とBA.2の組み換えウイルスの一つ。
からの記事と詳細 ( オミクロン新派生型、仙台で確認 BA.1と2の組み換え(写真=共同) - 日本経済新聞 )
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