東アジア「深層取材ノート」(第131回)
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北朝鮮が3月24日に行ったICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星砲-17」型の発射実験は、日本にも衝撃をもって伝えられた。
翌25日の朝鮮労働党中央委員会機関紙『労働新聞』は、「最大射程高度6248.5kmまで上昇し、1090kmの距離を4052秒間飛行、朝鮮東海の公海上の予定水域に正確に着弾した」と報じた。「朝鮮東海」とは、日本海のことだ。
このICBM発射のニュースの中で、『労働新聞』は、おそらく平壌国際空港(順安空港)の発射実験場で、発射後に行ったと思われる金正恩総書記のスピーチを、詳細に伝えている。北朝鮮の独裁者が何を考え、次に何をしでかそうとしているのかが垣間見られるので、以下に全訳する。
「米国帝国主義との長期的対決を徹底して準備していく」
「新たな朝鮮民主主義人民共和国の戦略武器の出現は、全世界にわが戦略武力の威力を、再度はっきりと認識させたであろう。これは、わが戦略武力の現代性と、そこから来る国家の安全に対する担保と信頼の基礎を、さらに一層確固とさせる契機となった。先端国防科学技術の集合体である新型大陸間弾道ミサイルの開発成功は、主体的な力で成長し、開拓してきたわが自立的国防工業の威力に対する一大誇示となったのだ。
本日のこの奇跡的なもう一度の勝利は、すべての難関と困難の中にあっても、祖国の安全と子孫万代の永遠の安寧のために一心同体となってわが党の自衛的国防建設路線と、核武力建設路線を無条件的に支持してくれ、受け入れてくれる偉大な朝鮮人民が受け取る価値の高い勝利なのだ。
国家の安全と未来のあらゆる危機に備え、強力な核戦争抑止力を、質量ともに継続して強化しようとするわが党と政府の戦略的選択と決心は、確固として不動である。比べるべくもない圧倒的な軍事的攻撃能力を保持することは、最も頼もしい戦争抑止力であり、国家の防衛力を揃えることになるのだ。
からの記事と詳細 ( 「ロシアの気を引くため」の北朝鮮の新型ICBM、近々第二弾の気配 東アジア「深層取材ノート」(第131回)(1/4) - JBpress )
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