新型コロナウイルスの感染拡大を受け、山梨県の長崎知事は23日、臨時記者会見を開き、ワクチン未接種者に不要不急の外出・移動の自粛を求めるほか、事業者に在宅勤務や時差出勤、学校にオンライン授業を推奨することなどを緊急要請した。感染の当初から自宅で療養する「ホームケア」の利用者には1人3万円を給付する。
知事はオミクロン株の特性について、「感染力の強さに反して重症化リスクは比較的小さい」との認識を示した。医療機関で重症者や重症化リスクの高い患者に対処するため、軽症や無症状の人には積極的に自宅で療養してもらうとした。
このため、ホームケア利用者に1人3万円、宿泊療養施設を退所した後の自宅療養者に1人1万5000円を支給する。経費計9億8200万円は23日付で専決処分した。
ホームケアは、無症状・軽症で基礎疾患のない人のうち、「40歳未満」を対象としていたが、専門家から「重症化リスクが低い」と判断された「40歳以上60歳未満でワクチン2回接種済み」も加えた。
ワクチン未接種者への外出自粛などの要請は、新型インフルエンザ対策特別措置法に基づくもので、期限は2月13日まで。
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