東京では22日、新たに1万1227人が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されました。一日の感染者数が1万人を超えるのは初めてで、4日連続で過去最多です。重症の患者は前の日から1人増えて12人、亡くなった人は3人でした。
病床の状況を確認します。東京のコロナ患者用の病床使用率は21日から2.8ポイント上昇し、34.3%。重症病床の使用率は、都の基準で2.4%となっています。
コロナ患者の増加に伴い、民間救急を行う会社には病院への搬送依頼が殺到しています。現場を取材すると“第6波”の特徴が見えてきました。
繰り返し疲労を訴えながら救急車に乗り込んできた60代の女性。新型コロナの感染者です。
隊員:「はい、それでは動きますね」
保健所からの要請で感染者を自宅から病院に搬送するのは、東京消防庁が認定した民間会社が運営する「民間救急」。
オミクロン株による感染者の激増で、救急車を呼んでも搬送先が決まらない「救急搬送困難事案」が第5波を上回るなか、こうした民間救急への依頼も急増しています。
特に第6波のケースとして多いのが…。
隊員:「今、症状何かありますか?」
患者:「いえ、何もないです」
隊員:「無症状ですね?」
患者:「ちょっと、せきが出るぐらい」
デルタ株が蔓延(まんえん)していたころは車に乗り込むのも大変な患者もいましたが、現在、搬送するのは大半が無症状。
ただ、今回、搬送している60代の女性には、深刻な事情がありました。
患者:「私、関節リウマチ持ってて、他にも病気持ってるんです、色々」
隊員:「基礎疾患をお持ちなので、入院決定と」
患者:「はい」
難病の基礎疾患も抱えているという女性。息子と離れ、一人暮らしということもあって、新型コロナには人一倍気を付けていました。
患者:「手洗いうがいとアルコールを持ち歩いて、公共の乗り物に乗る時は必ず手袋をして素手で手すりとか触らないようにとか。あれで感染するんだから防ぎようがないなと思いました」
次の搬送者にも第6波の特徴が表れています。
病院に向かったのは70代夫婦。実は2人ともコロナに感染し、入院となりました。
隊員:「2人はワクチン接種お済みですか?」
夫(70代):「はい」
隊員:「2回とも?」
夫(70代):「はい」
強い感染力を持つオミクロン株。
20日に行われた東京都のモニタリング会議では、感染経路の51.6%が同居する家族からだと報告されています。
隊員:「感染した経路に心当たりは?」
夫(70代):「ないです」
妻(70代):「分からないです」
増え続ける感染者に民間救急も危機感を感じています。
民間救急フィール・八島悟さん:「すべての車両が朝から夜まで出動している形になりますので、今以上(搬送される人が)増えますと厳しいのが現状です」
からの記事と詳細 ( 東京で初の感染1万人超 民間救急の現場に危機感 - テレビ朝日 )
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