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Monday, September 6, 2021

自民派閥、結束困難か 若手ら締め付けに反発―総裁選へ動き本格化 - 時事通信ニュース

2021年09月06日22時00分

自民党本部=8月2日、東京都千代田区

自民党本部=8月2日、東京都千代田区

 自民党各派閥は6日、菅義偉首相の後継を選ぶ党総裁選(17日告示、29日投開票)への態度決定に向けた動きを本格化させた。ただ、直後に控える衆院選をにらみ、新総裁に「選挙の顔」を期待する中堅・若手らから締め付けに反発する声が出ている。各派とも派内でまとまるのは困難との見方が強まっている。

自民総裁選、各派思惑含み 「選挙の顔」「勝ち馬」見定め

 二階派は6日、二階俊博幹事長ら幹部が党本部で対応を協議。誰を支持するかは集約せず、検討継続を確認した。出席者の一人は「じたばたしないことが大事だ」と述べ、情勢を見極める考えを示した。
 竹下派は、会長代行の茂木敏充外相らが東京都内で役員会を開催。総裁選に結束して臨むことを確認したが、派内からは「議員の自主性を尊重すべきだ」(船田元・元経済企画庁長官)との声が上がっている。
 岸田文雄前政調会長(64)を擁立する岸田派を除き、各派は近く派閥総会などで対応を協議する。
 昨年9月の総裁選では、岸田、石破両派を除く党内5派が菅氏支持を早々に打ち出し、菅政権発足の流れをつくった。今回は候補者が乱立気味で本命候補を絞りにくい上、派閥の決定に反してでも国民に人気のある「選挙の顔」を選びたいとの空気が中堅・若手の間で強まっており、前回のような雪崩現象は起きていない。
 最大派閥の細田派では幹部から岸田氏を推す声が出ている。これに対し中堅・若手には、同派出身の安倍晋三前首相が支援する高市早苗前総務相(60)への支持も広がる。麻生派はベテランが岸田氏に傾斜し、中堅・若手は河野太郎規制改革担当相(58)に流れている。二階派など他派内でも意見は割れている。
 首相を支持する無派閥グループは6日、自主投票とすることを決めた。
 一方、河野氏は6日、自身の出馬に難色を示す所属派閥・麻生派の甘利明税調会長らベテランと相次いで面会し、出馬に理解を求めた。甘利氏はこれに先立つ講演で「首相がたたかれた一番の理由がワクチンの迷走。それで(河野)ワクチン担当相の評価が上がるのはどういう構造か」と厳しく指摘した。
 出馬を検討中の石破茂元幹事長(64)は石破派メンバーと対応を話し合った。周辺では今回は立候補を見送り、河野氏の支援に回るべきだとの声も出ている。石破氏は6日のTBSのBS番組で、20人の推薦人について「めどは付いた」と説明。ただ、「勝てる見通しがなければ参加しただけで終わる」と述べ、勝算を見極めて判断する考えを示した。

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