茨城県城里町で4月に行われた新型コロナウイルスの医療従事者向けのワクチン接種の際に、42歳の町長や副町長らが接種を受けていたことが分かりました。町長は会見を開き「キャンセルが発生し、廃棄を避けるため接種した。自分は医療従事者に準ずるものと考えていた」と釈明しました。
医療従事者向けのワクチンの接種を受けたのは、茨城県城里町の上遠野修町長(42)と副町長や教育長、それに集団接種会場で対応にあたる事務職員など合わせて12人です。
町では4月下旬、医療従事者162人にワクチンの接種を行う予定でしたが、体調不良などを理由に12人分のキャンセルが出て、町長らが接種を受けたということです。
これについて、上遠野町長は13日午前、会見を開き経緯を説明しました。
この中で上遠野町長は、キャンセル分の廃棄を避けるためだったとし「自分は集団接種事業の責任者であり、国の通知に従うと医療従事者に準ずるものだと考えていた」と釈明しました。
そのうえで「接種を受けたことは住民にも理解されるものだと考えているが、不快な思いをされた方には、しっかりと説明していきたい」と話しました。
町民は
城里町の60歳の男性は「町長には説明責任がある。あとからの説明では町民は納得できないので、まずは謝罪してほしい」と話していました。
一方、72歳の女性は「事前に町民に説明があればよかったと思う」としながらも「ワクチンをむだにするわけにはいかないし、時間もなかったのではないか」と話していました。
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