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Thursday, May 20, 2021

大村知事、河村市長・高須克弥氏を名指しで「言い逃れは通用しない」 - 読売新聞

 大村秀章・愛知県知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、署名活動団体事務局長の田中孝博容疑者(59)ら4人の逮捕者が出た19日、大村知事はリコール運動に参加した名古屋市の河村たかし市長を厳しく批判した。河村市長は偽造を見抜けなかったと陳謝したが、自身の関与は改めて否定。責任の所在を巡って両者の見解は大きく食い違い、対立の深さが改めて浮き彫りになった。

 「署名の偽造、捏造ねつぞうは民主主義を壊す暴挙だと言わざるをえない」。県公館で取材に応じた大村知事はこう語気を強め、「誰が何の目的でやったのか、金はどこから出たのか。事件の全容を一日も早く明らかにするよう、捜査当局には全力でやってほしい」と続けた。

 大村知事はこれまで、リコール運動に「応援団」として参加した河村市長は運動の“首謀者”の一人だとし、「政治家の資格に欠ける」「責任を取って辞任すべきだ」と繰り返し批判してきた。

 この日も河村市長と署名活動団体の会長で美容外科医の高須克弥氏を名指ししたうえで、「言い逃れは通用しない。田中氏に責任をかぶせて逃げるようなトカゲの尻尾切りは許されない。全ては河村氏の発案で始まっており、事実を明らかにして責任をとるべきだ」と強い口調で語った。

 一方、河村市長も名古屋市東区の事務所や市役所で取材に応じた。「長く政治をやっているのになぜ署名偽造に気づけなかったのか。情けなく、正当に署名してもらった人に申し訳ない」と陳謝し、「(田中容疑者らの逮捕で)私が一切、署名偽造に関与していなかったことが明らかになると思う」との見通しを示した。

 河村市長は、田中容疑者が過去に県議選で複数回落選したことや事業に失敗したことなどを挙げ、「泥水をすすって生きてきた人物」と同情の意も示した。一方で、「逮捕は予測していたが、なぜこんなことをしたのか、本当のことを話してほしい」と語った。

 河村市長はまた、自身も県警の捜査に協力していると明かしたうえで、「真相解明に向けてさらに協力し、再びこういう事件が起きないような仕組みづくりにも努力したい」と述べた。

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