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Sunday, April 25, 2021

衆参3選挙、与党全敗 菅内閣初の国政選挙で勝てず - 産経ニュース

参院選広島再選挙で当選が決まり、支援者から万歳で祝福される宮口治子氏(中央)=25日夜、広島市
参院選広島再選挙で当選が決まり、支援者から万歳で祝福される宮口治子氏(中央)=25日夜、広島市

 次期衆院選の前哨戦となる衆院北海道2区、参院長野選挙区の両補欠選挙と参院広島選挙区の再選挙は25日、投開票が行われた。与野党対決の構図となった参院2選挙は、いずれも野党候補が当選を確実にした。自民が「不戦敗」を決めた衆院北海道2区補選も、立憲民主党元職の野党統一候補の当選が確実になった。

 3選挙は菅義偉(すが・よしひで)政権発足後、初の国政選挙で、与党の全敗は首相(自民総裁)の政権運営にとって打撃となる。衆院議員の任期満了が10月21日に迫る中、首相の衆院解散戦略に影響を与えるのは必至。与党内で早期解散への慎重論と、首相の下での衆院選に懸念の声も出そうだ。

 衆院北海道2区補選は、鶏卵汚職事件で在宅起訴された元農林水産相の吉川貴盛被告(自民離党)の議員辞職に伴って実施。立民の松木謙公氏(62)=国民、社民推薦=は独自候補を取り下げた共産党からも支援を受け、序盤から優位に戦いを進めて5新人を下し、5選を果たした。

 羽田雄一郎元国土交通相の死去に伴う参院長野補選は、羽田氏の弟で立民新人の羽田次郎氏(51)=共産、国民、社民推薦=と、自民新人の小松裕氏(59)=公明推薦=による事実上の一騎打ちとなった。「弔い合戦」を前面に掲げた羽田氏は知名度も生かして序盤からリードし、猛追する小松氏を振り切った。

 公職選挙法違反で有罪となった河井案里前参院議員(自民離党)の当選無効に伴う参院広島再選挙は、諸派新人の宮口治子氏(45)=立民、国民、社民推薦=が共産党の支援も受けて、自民新人の西田英範氏(39)=公明推薦=を破った。自民は党幹部や閣僚経験者を投入して総力戦を展開したが、宮口氏に及ばなかった。

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