Googleがオーストラリアで「News Showcase」の初期版のロールアウトを開始した。1月には同国で「Google検索」の提供を中止する可能性があると警告していた。
News Showcaseのパネルは、参加するニュースパブリッシャーが、「重要なニュースを読者に届け、自社独自の言葉を伝えるさらなる手段を提供し、ニュースの見せ方とブランディングをより直接的に管理できるようにする」ものだとGoogleは説明している。
パネルは「Android」「iOS」、モバイルウェブの「Google News」とiOSの「Discover」で表示される。
オーストラリアでは、News Showcase展開の初期版として、地元のニュースパブリッシャー7社がGoogleと契約している。Google APACのニュース、ウェブおよびパブリッシングプロダクトパートナーシップスの責任者Kate Beddoe氏がブログ記事で説明した。
「2月4日の開始時点で参加する最初のパブリッシャーは、グローバルに契約する最初のメディアとなり、パブリッシャーが読者に向けてジャーナリズムを前面に押しだせるよう、このサービスがいかに支援できるかということについて、初期のフィードバックや意見を返している」(Beddoe氏)
News Showcaseの初期版に参加するオーストラリアのメディアは、 The Canberra Times、The Illawarra Mercury、The Saturday Paper、Crikey、The New Daily、InDaily、The Conversationなどだ。
オーストラリア議会の審議で議員らはNews Showcaseについて、同国で試験が行われていないため、ニュースパブリッシャーを経済的に公正に支援するための適した解決策であるかどうか判断できないと発言していた。
また、Googleと親会社Alphabetの最高経営責任者(CEO)Sundar Pichai氏は現地時間2月4日、オーストラリアのScott Morrison首相と会談し、現在議会で検討されている「News Media Bargaining Code(ニュースメディア契約法)」について議論した。
オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)がNews Media Bargaining Codeの草案を最初に提出して以来、Googleはこの法案に反発していた。この法案によって、Googleなどのメディア企業は、コンテンツへの「リンクに対価を支払う」よう求められる可能性があるためだ。
Googleは、この法案を「不公正」だとし、「オーストラリアの人々が検索する手段をリスクにさらす」などとしていた。また、「Googleがニュースパブリッシャーに提供している実質的な価値を無視し、莫大で理不尽な要求を突き付ける」不公平な仲裁手続きを含むと述べていた。
GoogleとACCCが激しく対立する中、Morrison首相は、4日の会合は「建設的」だったと述べた。
Googleは2020年に、ニュースコンテンツの対価として3年間で10億ドル(約1100億円)を配信元に支払う新しい取り組みともに、News Showcaseを発表した。News Showcaseは英国、ドイツ、ブラジル、アルゼンチン、カナダ、日本などで提供されている。1月にはReutersやフランスのメディアとも契約している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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