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Monday, February 8, 2021

首相の長男接待問題で衆院予算委紛糾 総務省のゼロ回答に野党反発、審議中断 - 毎日新聞 - 毎日新聞

衆院予算委員会で立憲民主党・山井和則氏の質問に対する総務省・秋本芳徳情報流通行政局長の答弁を巡り、審議が中断し退席する野党議員ら=国会内で2021年2月8日午後3時24分、竹内幹撮影

 8日の衆院予算委員会は、放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男が、総務省幹部を接待したとされる問題を巡り、野党側が同省幹部の答弁が不十分だとして退席し、約1時間20分にわたり審議がストップした。今国会で審議が中断したのは初めて。

 「当たり前の委員会運営をしてもらいたい。当たり前のことすら答弁しないのでは、真相究明も進まない。猛省を求めたい」。中断後、質疑に戻った立憲民主党の山井和則氏は、金田勝年委員長の強引な委員会運営に怒りをあらわにした。

 山井氏は、総務省幹部が首相の長男と過去に何回会食し、誰が支払いをしたかに焦点を絞って問いただした。しかし、接待を受けたとされる秋本芳徳情報流通行政局長と湯本博信官房審議官はそれぞれ「国家公務員倫理審査会と総務省の懲戒処分担当の調査対象になっている」と繰り返し、答弁を拒否。先週までは、秋本氏が長男や衛星放送事業を運営する東北新社子会社社長との会食を認めるなど一定の説明をしてきたが、一転して「調査中」との答弁を貫いた。

 総務省側のこうした態度に反発した立憲の辻元清美・野党筆頭理事らは委員長席に詰め寄ったが、金田氏は「後刻理事会で協議する。質問を続行して」と取り合わずに審議を強行。野党側は「あまりにも不誠実な答弁。委員長の采配も異常だ」(辻元氏)と抗議して、委員会を退席した。

 1時間を超える中断を経て審議再開後、金田氏は「今後の委員会運営は一層公正、円満に努める」と反省の弁を口にし、秋本氏、湯本氏はともに首相の長男と「年1回程度会食した」と答弁で認めた。

 共産党の小池晃書記局長は同日の記者会見で「首相は『別人格』と答弁してきたが、首相の長男だからこそ、さまざまな官僚が会っているのではないか。まともに答えられないのであれば、国民の不信は高まるばかりだ」と述べ、追及を続ける意向を強調した。【遠藤修平、佐野格】

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