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Wednesday, January 20, 2021

バイデン氏「米国の団結に全霊」 パリ協定復帰、国際協調へ―厳戒下で新大統領就任 - 時事通信ニュース

2021年01月21日09時59分

20日、米ワシントンの連邦議会議事堂前の就任式で宣誓するバイデン新大統領(左)とそばに立つジル夫人(AFP時事)

20日、米ワシントンの連邦議会議事堂前の就任式で宣誓するバイデン新大統領(左)とそばに立つジル夫人(AFP時事)

  • 20日、米ワシントンの連邦議会議事堂前の就任式で、就任演説を行うバイデン大統領(AFP時事)
  • 20日、米ワシントンの連邦議会議事堂前の就任式で宣誓するハリス新副大統領(手前左)とそばに立つ夫のエムホフ氏(AFP時事)

 【ワシントン時事】米民主党のジョー・バイデン氏(78)が20日午前(日本時間21日未明)、連邦議会議事堂前での就任式で宣誓し、第46代大統領に就任した。演説で「すべての国民を団結させることに全霊をささげる」と誓った。既存の秩序を否定したトランプ前政権の4年を経て、新型コロナウイルスと社会の分断で深い傷を負った米国は、大きな転換点を迎えた。

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 バイデン氏はホワイトハウス入りした後、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」復帰の手続きを進める文書に署名。世界保健機関(WHO)脱退の手続き取り下げも命じた。トランプ前大統領の「米国第一主義」を初日から転換し、国際協調路線に回帰する姿勢を鮮明にした。
 バイデン氏は歴代最高齢の就任。副大統領には女性初、黒人初のカマラ・ハリス氏(56)が就いた。新政権は女性や人種的少数派(マイノリティー)を積極的に起用し多様性を重視した。
 バイデン氏は宣誓後、約20分間演説し、大統領選後の混乱を乗り越えて「民主主義が勝利した」と宣言。新型コロナと深刻化する社会の分断を「歴史的な試練」と位置付け、共に立ち向かうよう呼び掛けた。
 また、トランプ氏支持者の議会襲撃について「暴力を用いて人々の意思を封じ、民主主義を妨害しようとしたが実現しなかった。永遠に実現しない」と非難。共和党と民主党、地方と都市、保守とリベラルの「野蛮な戦争」に終止符を打たねばならないと語った。
 対立する国民に「尊厳と敬意をもって互いを扱い、感情を静めよう。団結した時、われわれは決してしくじらない」と呼び掛けた。
 演説中、40万人に達した新型コロナの国内犠牲者に黙とうをささげた。「この暗い冬を乗り切るには全力が必要だ。一晩中泣いても朝と共に喜びが来る」と訴え、収束への決意を示した。バイデン氏はこの日、連邦施設でのマスク着用を義務付ける文書にも署名した。
 外交・安全保障では「同盟関係を修復し、世界に再び関与する」と約束した。
 トランプ氏は就任式には出なかった。退任する大統領の欠席は152年ぶり。会場周辺はテロ阻止へ厳戒態勢が敷かれ、出席者も議会関係者らに限られる異例の式典となったが、大きな混乱はなかった。
 バイデン氏は上院議員36年を経てオバマ政権の副大統領を2期8年務めた。民主党は4年ぶりに政権に返り咲いた。

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