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Tuesday, December 22, 2020

新型コロナ:仏、英国からの入国部分的に認める PCR条件に - 日本経済新聞

【パリ=白石透冴】フランス政府は22日、英国からの入国を23日午前0時(日本時間午前8時)から条件付きで認めると発表した。新型コロナウイルスの変異種の確認を受けて英国との国境を閉じていたが、72時間以内にPCR検査を受けて陰性を確認することなどを条件とする。両国間の物流は再開する見通しとなった。

発表によると、往来を認めるのは仏在住者、国際物流関係者、漁船・商船関係者、鉄道運転士など。抗原検査も認めるが、感染力が高いとされる英国の変異種に対応している必要がある。こうした措置は最短でも2021年1月6日までは続ける方針だという。

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仏首相府は「陸路の物流の具体的な再開方法については、今後数時間で決まる」と説明した。英BBCによると、フランスが国境閉鎖を決めた20日以来、英仏を結ぶドーバー海峡の英国側では2800台以上のトラックが仏側に渡れず立ち往生している。海底トンネルやフェリーを使ったトラックの往来がスムーズに再開するかはまだ不透明だ。

欧州連合(EU)の欧州委員会は22日、EUと英国間の不要不急の移動はやめるべきだと指摘する一方、欠かせない人の移動や物流を維持するために、航空便や鉄道の一律の運行停止をやめるよう促した。フランスは同委の方針を受けて、条件付きでの入国を認めた。

英国のスーパーでは、フランスとの物流が止まったことからトイレットペーパーなどの「パニック買い」が起きた。ジョンソン英首相は21日の記者会見で「英国のスーパーマーケットの供給網はしっかりしている」と冷静な対応を呼びかけたが、市民の間では不安が広がった。トヨタ自動車も英国とフランスの工場を22日から一時停止する決定を余儀なくされた。

英国で広がっている変異型コロナは最大で従来型より70%感染力が高いとみられる。ウイルスの表面にある突起「スパイク」の形が変わっているため、人間の細胞に感染しやすくなっている恐れがある。

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