植松聖被告は16日の死刑判決言い渡し後、勾留先の横浜拘置支所(横浜市港南区)で神奈川新聞社の接見取材に応じ、「死刑に値する罪ではない。時間と金を奪う重度障害者に基本的人権はない」と事件を正当化する一方、控訴せず判決を受け入れる意向を改めて示した。
出廷時と同じ黒いスーツ姿で面会室に現れた被告は時折笑顔を見せながら、穏やかな口調で質問に応じた。「少し疲れました」と言い、首を手でたたくしぐさを見せることもあった。
死刑判決については「受け入れるつもりはないが、仕方ない。裁判官は法律通りに仕事をしただけ」と説明。弁護側は控訴する意向を示しているといい、自ら取り下げて刑を確定させる考えを強調した。
被告はこれまで「死ぬのは嫌だ」「気が重い」などと語っていたが、この日は「すぐに死刑になるわけではない」と言葉少なに応じ、「長生きはしたいが、いずれ誰でも死ぬ。最終経歴が『死刑囚』ってやばいですよね」と力なく笑った。
公判では遺族らが意見陳述し、厳刑を求めた。被告は「(重度障害者の家族は)病んでいる。批判すれば信念や一貫性があると勘違いしている」と非難。記者が「幸せだったという遺族も多い」と指摘すると、「それは不幸に慣れているだけだ」と一蹴した。
この日、裁判長が極刑を言い渡して閉廷を告げた直後、被告が「すみません。一つだけ」と突然手を挙げ、発言の機会を求めたが認められなかった。
何が言いたかったのかと尋ねると、被告は「世界平和に一歩近づくにはマリフアナが必要、と伝えたかった」と説明。その意図については「意思疎通できなくなったら死ぬしかないと気付けるようになる」と答えた。
【植松被告との一問一答は以下の通り】
死刑判決が言い渡されてから約1時間後の横浜拘置支所(横浜市港南区)。植松聖被告は出廷時と同じ黒色スーツ姿で面会室に現れた。時折、笑顔を見せながら、穏やかな口調で質問に応じた。
―死刑判決の受け止めは
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March 16, 2020 at 01:00PM
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「最終経歴『死刑囚』、やばい」 死刑判決後の被告と接見 | 社会 - カナロコ(神奈川新聞)
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